通貨強弱インジケーターの使い方:MT5での見方と強い通貨・弱い通貨の選び方

通貨強弱とは、どの通貨が買われていて、どの通貨が売られているかを通貨ごとに見る考え方です。ドル円が上がったとき、ドルが買われたのか円が売られたのかは、通貨ペアのチャートだけを見ていても分かりません。
MT5では通貨強弱インジケーターを入れると、複数の通貨ペアの値動きから各通貨の強さを計算して、1つの画面にまとめて表示できます。この記事では、EdgeGraph FXが配布している通貨強弱メータを例に、数値の意味と使い方を解説します。
8通貨の強弱を順位と数値で表示する「通貨強弱メータ」を取扱説明書つきで配布しています
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通貨ペアではなく通貨単位で見る理由
通貨ペアのチャートは、2つの通貨の力関係だけを映します。ドル円が上昇していても、その裏で何が起きているかは1つのチャートからは読み取れません。
通貨強弱を見ると、ドルが全通貨に対して買われているのか、円だけが売られているのかを切り分けて見ることができます。ドルが全面高なら、ユーロドルやポンドドルでも同じ方向の動きが出ている可能性が高いです。
強い通貨と弱い通貨を組み合わせれば、値動きの大きい通貨ペアを選びやすくなります。逆に、どちらも同じくらいの強さなら、その通貨ペアは方向が出にくい状態です。
MT5で通貨強弱を表示する4つの形式
通貨強弱インジケーターは、表示のしかたによって見え方が変わります。
MT5で使える通貨強弱インジケーターの表示形式
| 表示形式 | 分かること | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 折れ線グラフ | 強弱の推移と方向。細かい数値の差は読みにくい | トレンドの継続や転換を目で追う |
| ヒートマップ | 色の濃淡で全体の傾向。正確な数値は分からない | 全体感をざっくりつかむ |
| 矢印・ランキング | 今の順位。時系列の推移は見えない | 今どれが強いかだけ知る |
| パネル数値表示 | 順位と強弱値と色を同時に確認できる | 数値の差まで踏まえて通貨ペアを選ぶ |
EdgeGraph FXの通貨強弱メータはパネル数値表示型で、8通貨を1画面に常時表示します。
MT5へのインジケーターの入れ方が分からない方は、こちらの記事をチェック!
強弱スコアはどう計算されているか
通貨強弱メータは、主要8通貨から作られる28通貨ペアの値動きを集計します。対象はUSD・EUR・GBP・JPY・AUD・NZD・CAD・CHFです。
ある通貨の強弱スコアは、その通貨が関わる7つのペアの騰落率を符号付きで合算し、平均したものです。EURなら、EURUSD・EURGBP・EURJPY・EURAUD・EURCAD・EURNZD・EURCHFの7つを見ます。
その通貨がベース通貨なら騰落率をプラス、クオート通貨ならマイナスとして足し合わせます。
騰落率そのものは、現在の終値から指定した本数前の終値を引き、それを指定した本数前の終値で割って100を掛けた値です。プラスが大きいほど買われていて、マイナスが大きいほど売られていることになります。
数値は15秒ごとに再計算されます。新しい価格が入ったタイミングでも更新されます。
パネルを読むときの3つのポイント
数値が並んでいるだけでは、どこから見ればいいか迷う方が多いかもしれません。上から順に3つを確認すると読みやすくなります。

1. 使用ペア数を確認する
パネルの1行目には、使っている時間足と本数、実際に計算に使えたペア数が出ます。28ペア中28ペアと表示されていれば、すべてのペアのデータで計算されています。
口座で取り扱いのない通貨ペアがあると、そのペアを除いて計算されます。表示される数が少ないのは、これが理由です。
2. 順位と強弱値を見る
2行目からは、強い順に「順位.通貨コード 強弱値」が並びます。1位の通貨がその期間で一番買われていて、最下位が一番売られている通貨です。
ただし、見るべきは順位だけではありません。1位と2位の差が小さいなら、その2通貨の力関係ははっきりしていません。
上位と下位の数値が大きく離れているときほど、方向の出やすい組み合わせになります。
3. 色で補足する
強弱値は色分けされます。緑がプラス、赤がマイナス、白はほぼゼロです。色は設定画面のカラータブで変更できます。
順位の上下だけを追うと、全体が弱い中での1位なのか、実際に買われている1位なのかを取り違えてしまいます。色を合わせて見ると、そこを勘違いせずに済みます。
設定できる5つの項目
チャートに追加すると入力パラメータの画面が開きます。値を変更して「OK」を押すと反映されます。

EdgeGraph FX 通貨強弱メータの入力パラメータ
| 設定項目 | 初期値 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 強弱を測る時間足 | 1 Hour | 集計に使う足の種類 |
| 強弱を測る本数 | 24 | 集計する足の本数 |
| パネルの文字サイズ | 9 | パネルに表示する文字の大きさ |
| 表示位置 | 右上 | パネルを置く場所 |
| オブジェクト名の接頭辞 | CSM_ | 内部の管理に使う名前 |
オブジェクト名の接頭辞は内部の管理に使う項目なので、初期値のままで構いません。
強弱を測る期間の決め方
時間足と本数の組み合わせが、そのまま測定期間になります。初期値は1時間足の24本なので、直近およそ24時間の値動きから強弱を出しています。
期間を短くすると足元の動きに反応しやすくなり、長くすると大きな流れをつかみやすくなります。デイトレードなら数時間から1日、スイングなら数日分といった具合に、自分の保有期間に合わせて決めるとよいでしょう。
パネルの位置と文字サイズ
パネルは右上・右下・左下・左上・中央上・中央下から選べます。ほかのインジケーターと重なるときは位置を変えてください。
文字が小さいと感じたら、パネルの文字サイズの値を大きくします。
銘柄名サフィックスの自動検出
海外FXの口座では、銘柄名に「.c1」「.m」などの文字が付いていることがあります。通貨強弱メータは、チャートに貼り付けた銘柄名からこの部分を自動で検出し、28ペアすべてに同じものを付けてデータを取得します。
サフィックスの付かない通常の銘柄名でも動作します。設定で入力する必要はありません。
使えたペア数が極端に少ないとき、たとえば半分を下回るようなときは、検出がうまくいっていない可能性が高いです。チャートの銘柄名を確認してみてください。
通貨強弱スコアの限界
通貨強弱は、その期間にどの通貨が買われたかを相対的に示すものです。これから先の値動きを予測する指標ではありません。
1位の通貨を買って最下位の通貨を売れば、必ずしも勝てるとは限りません。強弱が開き切ったあとに反転することもあります。
トレンドの向きやサポート・レジスタンスなど、他の根拠と組み合わせて使ってください。
節目になりやすい価格帯も押さえたい方は、こちらの記事をチェック!
よくある質問
まとめ
通貨強弱メータは、8通貨の強弱を順位と数値でパネルに表示します。28通貨ペアの騰落率から各通貨のスコアを出し、15秒ごとに更新されます。
読むときは、1行目で使えたペア数を確かめてから順位と数値を見て、最後に色で補足すると迷いません。上位と下位の差が開いているときほど、方向の出やすい組み合わせになります。
測定期間は時間足と本数で自由に決められるので、自分の保有期間に合わせて調整してみてください。
RCIを使った相場の勢いの見方も知りたい方は、こちらの記事をチェック!
8通貨の強弱を順位と数値で表示する「通貨強弱メータ」を取扱説明書つきで配布しています
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