RSIとRCIの違いとは?計算方法・使い分け・MT5での併用のしかた

RSIが70を超えて買われ過ぎを示しているのに、RCIはまだ上を向いたまま。2つのオシレーターを並べて見ていると、こうして読みが食い違う場面があります。
食い違うのは、どちらも過熱感を見る指標でありながら、計算に使うものが違うからです。RSIは上げ幅と下げ幅を使い、RCIは日付と価格の順位を使います。
この記事では、2つの違いを計算方法・値の範囲・期間・得意な相場の順に比べ、使い分けとMT5で並べて見るときの考え方まで解説します。
目次
RSIとRCIの違いは計算に使うもの
RSIとRCIの違いは、RSIが値幅、RCIが日付と価格の順位を計算に使うことです。値の範囲や期間の目安も異なるため、同じ数値でも同じ意味にはなりません。
RSIとRCIの計算・値の範囲・期間の違い
| 比較するポイント | RSI | RCI |
|---|---|---|
| 計算に使うもの | 上げ幅と下げ幅の平均 | 日付と価格の順位 |
| 値の範囲 | 0〜100 | -100〜+100 |
| 過熱の目安 | 70以上・30以下 | +80以上・-80以下 |
| 期間の目安 | 14 | 9・26・52 |
| MT5での入手 | 標準で入っている | 別途追加する |
計算方法の違い
RSIは上げ幅と下げ幅の比で決まる
RSIは、一定期間の上げ幅の平均と下げ幅の平均を比べて、上昇の勢いがどれくらいを占めるかを0〜100で表します。
RSI = 100 − 100 ÷ (1 + 上げ幅の平均 ÷ 下げ幅の平均)
たとえば上げ幅の平均が下げ幅の平均の3倍なら、
100 − 100 ÷ (1 + 3) = 75
となります。上げ幅と下げ幅が同じなら50です。
上げ幅や下げ幅の大きさがそのまま式に入るため、大きく動いた足が1本あるだけで、RSIの値も大きく動きます。
RCIは日付と価格の順位のずれで決まる
RCIは、期間内の足に2つの順位を付けます。
日付の順位は直近の足を1位とし、価格の順位は終値が高い足から順に付けます。
この2つの順位がどれだけずれているかを、次の式で数値にします。
RCI = (1 − 6 × d ÷ (n³ − n)) × 100
nは期間、dは日付と価格の順位の差を2乗して合計した値です。
期間5の場合、直近の足ほど終値が高い並びならdは0で、RCIは+100になります。反対に直近の足ほど終値が低い並びなら、dは40になり、RCIは-100です。
計算に使うのは順位だけで、値幅は入りません。そのため、終値の並びが同じなら、足が何ポイント動いたかに関係なく、RCIは同じ値になります。
値の範囲と過熱の目安
RSIは0〜100で動き、中心は50です。MT5標準のRSIは30と70に水平線が表示され、70を超えると買われ過ぎ、30を割ると売られ過ぎの目安になります。
RCIは-100〜+100で動き、中心は0です。+80を超えると買われ過ぎ、-80を割ると売られ過ぎの目安とされ、0より上なら上昇基調、下なら下降基調と見ます。
目盛りが違うため、RSIの70とRCIの+80を同じ水準とは読めません。それぞれの目安で見ましょう。
標準の期間で比べると、期間9のRCIは期間14のRSIより1本ごとの値の振れが大きく、±80ラインに届く回数も多くなります。
期間設定の違い
RSIは期間14がよく使われます。
期間を短くするほど値動きに早く反応し、長くするほどなだらかになります。
RCIは、期間9・26・52の3本を同時に表示する使い方が一般的です。期間9は目先の勢い、26は短期の流れ、52は中長期の流れを見るのに使われます。
RSIは1本で過熱を見る使い方が中心です。一方、RCIは期間の違う線の向きをそろえて見る使い方が中心になります。
RCIの期間を変える手順を知りたい方は、以下の記事をチェック!
レンジ相場とトレンド相場での違い
RSIは上下の端での折り返しを探しやすい
RSIは、レンジ相場で上下の端が70や30に届きやすく、折り返しの目安にしやすい指標です。
ただし、強いトレンドでは70を超えたまま推移することがあります。70を超えたからといって、反落するとは限りません。
RCIは小さな値動きでも向きを読み取りやすい
RCIは値幅を使わないため、上げ幅が小さくても、終値が切り上がり続けていれば高い値になります。
値動きの小さい局面でも、買いと売りのどちらが優勢かを読み取りやすいのが特徴です。
その反面、同じ向きの動きが続くとRCIは+100や-100に貼り付き、そこから離れるまで数値に変化が出ません。この間は、±80ラインからの逆張りが機能しにくくなります。
また、経済指標の発表で急に動いた直後は、値幅を使うRSIのほうが値の変化に早く表れます。
使い分けの考え方
値幅を含めた過熱感を見たいときはRSI、終値の並びから流れの向きを見たいときはRCIが手がかりになります。見ているものが違うため、2つを並べると食い違う場面が出ます。
RSIだけが70を超えているとき
上げ幅が大きかった直後に出やすい形です。RCIの長期線が上を向いたままなら、上昇の流れの中の一時的な過熱である可能性があります。
RCIだけが+80を超えているとき
小さな上げ幅でも終値が切り上がり続けたときに出やすい形です。RSIが50前後なら、値幅は伸びておらず、終値の並びだけがそろっています。
両方がそろって過熱しているとき
値幅と並びの両方が上に偏っていて、上昇の強い状態です。ただし、強い間は過熱が続くため、そろったからといって反転するとは限りません。
RSIとRCIでは、価格と逆行する動きの出方も違います。RCIのダイバージェンスの見つけ方とRSIとの違いを知りたい方は、以下の記事をチェック!
MT5でRSIとRCIを併用する
MT5には、RSIが標準で入っています。ナビゲーターのインディケータ一覧にある「Relative Strength Index」をチャートにドラッグすると、サブウィンドウに表示されます。
RCIはMT5に入っていないため、インジケーターを別に追加します。EdgeGraph FXのMT5なら、3本のRCIを表示できるインジケーターを無料でダウンロードできます。
追加すると、RSIとRCIが別々のサブウィンドウに表示され、2つを上下に並べて見られます。RCI側のシグナルは、メインチャートのローソク足上にも矢印で表示されます。

最初は初期値のまま並べて、同じ場面でRSIとRCIの期間9の線がどう動くかを見比べておきましょう。
RCIの3本の見方やシグナルの使い分けを知りたい方は、以下の記事をチェック!
2つを使うときの注意点
RSIとRCIは標準の設定ではどちらも終値から計算するため、2つが同じ向きを示しても、独立した根拠が2つそろったことにはなりません。トレンドの方向や直近の高値・安値と合わせて判断しましょう。
また、期間に決まった正解はありません。時間足や通貨ペアに合わせて調整し、デモ取引で動き方を確かめておきましょう。
よくある質問
まとめ
RSIは値幅、RCIは日付と価格の順位で計算するため、同じ過熱感でも読み方が変わります。RSIは0〜100で期間14、RCIは-100〜+100で期間9・26・52を目安に、それぞれの数値で読みましょう。
RCIは、EdgeGraph FXのMT5に無料のインジケーターを追加すると、3本まとめて表示できます。RSIと並べたときの動き方を、実際のチャートで確かめてみてください。
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